
きいて知る
宗安寺の旧山荘で辿る「武政英策物語」~甥・森田繁広さんに聞く~
202012/9
当協会は、今いちど“よさこい祭り発祥の地”として祭りの原点を捉えなおし、「よさこい文化」を次世代に引き継ぎ、将来的には「正調よさこい鳴子踊り」の無形文化財指定を目指すべく、高知県日本舞踊協会の全面協力のもとに設立されました。今はまだ手探りの状態ではございますが、今後は活動を記録しつつ、幅広く情報を発信し、高知の大切な文化、よさこい祭りの発展に寄与していきたいと考えています。
ぜひ当協会の主旨や活動にご賛同いただき、多くの皆さまのご協力を賜れれば幸いです。
(公財)高知県文化財団2020年度助成事業
始まりの物語では、よさこい祭りの原点となった「お座敷文化→よさこい踊り→よさこい鳴子踊りの誕生」までの流れを、生みの親である料亭の主人と作曲家の交流やエピソードなどを交えながら、時代の息吹を吸収し様々な変化を受け入れる、これほどまでに自由な祭りが、なぜ土佐の地から生まれたのか、その根幹を解きほぐしていきます。
よさこい祭りの原点を「おどって知る」「うたって知る」「ならして知る」「きいて知る」という4つの分野に分けて紹介していきます。
また、よさこい祭りが始まった頃にタイムスリップ、当時のことを知る数少ない人たちから、よさこいの原点にまつわる話を聞き取り掲載。次世代につなげていくために何が必要なのか、さらには、よさこい文化協会が目指す「正調よさこい鳴子踊り」の無形文化財指定に向け、研究者などの視点を交えて皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
高知発祥のよさこい祭りは、鳴子を手にしたよさこい系の踊り・イベントとして全国各地に広がり、普及していきました。とりわけ、その勢いは、平成の時代に入ってから加速。1992(平成4)年に北海道の札幌市で始まった「YOSAKOIソーラン祭り」を機に、近年の交流・参加型の祭りとしては、世界でも類例のない、国内最大規模の祭りへと成長しました。
タイトルの「街は舞台だ」は、YOSAKOIソーラン祭りのスタート時、学生実行委員会のメンバーとして関わった、高知出身の川竹大輔さんが考案したとされる言葉です。辻々に踊り子が繰り出し、路上や特設ステージを舞台に見立てエネルギッシュに演舞を披露する、よさこい系の踊りを象徴するキャッチコピーとして、その後も幅広く用いられ、同名の著書「街は舞台だ YOSAKOIソーラン祭り」(北川泰斗著)も出版されました。
このコーナーでは、川竹さんによる各地のよさこいを巡る連載「鳴子の旅」、北川さんの新作小説などを順次公開していく予定です。よさこいはなぜ広がったのか、それぞれの地域で進化するよさこい系の踊りやイベントの歩みと今、そして、よさこい祭りはどこに向かい歩き出そうとしているのか、その未来を展望する一助になればと考えています。