高知県文化賞表彰式で(2020年11月3日、高知市内)=写真は右から花柳昌延さん、若柳由喜満さん、花柳菖僑さん
2020年(令和2年)11月3日(文化の日)、高知県文化賞の表彰式が高知市内で行われ、よさこい文化協会代表の若柳由喜満さん(高知県日本舞踊協会副会長)が、濱田省司・高知県知事から表彰状を手渡されました。
晴れの舞台には、高知県日本舞踊協会会長の花柳昌延さん(よさこい文化協会顧問)、高知県日本舞踊協会事務局長の花柳菖僑さんも同席。お二人は「長い間、日本舞踊協会の活動に協力していただき、一緒に成長してきました」と苦楽を共にしてきた日々を振り返り、舞踊、常磐津など多芸に精通した高知では得難い存在と評し、「これほど原点のよさこいへの情熱を持っている方はいないのではないかと思います」とそれぞれ祝福。
由喜満さんも「先輩方の温かいご指導があってこそ。今回の受賞は、何よりも、あとへ、後世へと、つなげ、続けていきなさいということだと思います」と話していました。
高知県日本舞踊協会 12月チャリティ公演で「原点よさこい」披露
高知県日本舞踊協会では、こうしたことを受けて、よさこいの原点を継承していこうと、今年12月19日に高知市文化プラザかるぽーとで開催する第36回チャリティ舞踊公演で、60余年前の「原点のよさこい鳴子踊り」の演舞を再現、披露する準備を進められています。
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なお、当協会の若柳由喜満代表の県文化賞受賞に際して、高知市文化協会会長の影山保雄さんからいただきましたメッセージを、以下に掲載いたします。
若柳由喜満さん、高知県文化賞の受賞、おめでとうございます。
由喜満さんは、敗戦後の厳しい状況の中でも、ご両親の理解と、比較的恵まれた環境の中で、3才の時から日本舞踊を始められ、今年は70年の筋目の年です。由喜満さんは若柳吉喜満(きちきま)師匠門下で、師匠や流派を超えた先達の方々の指導や助言を心に刻み、日本舞踊を教えて50年以上になります。歌舞伎や能楽にも造詣が深く、小唄や常磐津の師範でもあり、伝統芸能に精通された日本舞踊の師匠です。2015年からは、高知県日本舞踊協会の副会長も務められ、次代を担う舞踏家たちの指導にも力を入れています。
中央の歌舞伎役者ともつながりが強く、精力的に活動され、地方では珍しい、稀有な存在です。そして私達の要望にも答えてくれる、気さくで貴重な存在です。
1954年の「第1回よさこい祭り」を踊った経験から、“原点のよさこい鳴子踊り”を次世代に伝え残すことを考え、「よさこい文化協会」を立ち上げ、代表も務めています。由喜満師匠の人柄から、先輩の方々も積極的に協力されていることと思います。
由喜満師匠、まだまだご活躍できると思いますが、ご無理をされないように、お身体大切になさってください、益々のご活躍を願っています。
エネルギッシュに活動される、伝統芸能に精通された、稀有な存在の若柳由喜満師匠‼
高知県文化賞の受賞、誠におめでとうございます。