新型コロナウィルスの影響に、多くの人が苦しみ、苦しめられています。
昔で言えば、飢饉や疫病―。今は、まさに、そんな時だと思います。
皆さんにお伝えしたいことは、「無理をしないでほしい」。このことに尽きます。
苦しいけれど、よさこい祭りも今年は1年お休みです。
これは「自分自身を見直す。そして『よさこい鳴子踊り』を見直してみる、考えてみるための充電期間なのではないか、と、思います。
例えば「よさこいの始まりは一体どんな感じだったんだろう。どう変化し、今へと受け継がれてきたのか」。こんな風に、いま一度、立ち止まって「よさこいの原点」について考えてみる。
よさこい祭りの中止をマイナスととらえないで、むしろプラスの方向へ。 それが、今、私たちに、与えられた、よさこい祭りが与えてくれた充電期間というものではないかと思います。
急がないで…慌てないで…
私は、人間というのは、神様がつくってくれたものではないかと思うことがあります。だから、全てのこと・ものが必要として、この地球上にある。人々が頑張って世の中を幸せにしていく、人間の営み、それこそが、人が人であるゆえん、原点だと思います。
よさこい祭りもそう。だから、よさこい祭りが始まったあの時と同じように、皆さんのよさこいに対する情熱で、一つずつ乗り越え、段階を踏みながら、次への階段を上っていけると信じています。
慌てなくても大丈夫です。
足下を見据えて、一歩一歩、歩いていく。
すると、道端にそっと咲いている小さな花に気づくことがある。「ああ、きょうは空がきれいだな」と思うことだってある。
目の前を走り抜ける人がいたとしても、急がなくてもいいんです。
回りの人が走ってるからと、無理して走ろうと思わないで。
自分の体と頭、そして心と相談して。三拍子あった速度で…。
そう、一足一足、歩を進めていきませんか。
よさこい文化協会 代表
若柳 由喜満