宗安寺の旧山荘で辿る「武政英策物語」 ~甥・森田繁広さんに聞く~(後半)

▶よさこいの音を生み出した、武政さん愛用のピアノ

―武政さんが長年使っていたピアノの話がありましたが、今もあったりするんですか?

 
ありますよ。見られますか? 
 

―え!見たいです。まさか今もあるとなんて。

 
ありますよー。おじちゃんのもんやきね。調律してないですけど保管しています。テレビ局とかいろんな方が取材を受けてきたけど、ピアノお見せするのはあなたが初めてですよ。
 

―なんて貴重な…!わ!すごい立派ですね。これでいつも弾いておられたんですか?

 
そうです。先は長くないって言われたあとも、このピアノに向かっていましたね。このピアノンで、「南国土佐を後にして」とか「よっちょれよっちょれ」って作曲してきたんだと思いますよ。 
 

―じゃあ、このピアノから、よさこいの音は生まれたんですね。昔からこのピアノ一本で作曲されていたんでしょうか?

 
そうです。そうです。調律してないんであれですけど、ちゃんと調律したら鳴るようになると思いますよ。